シームスはバイオ・ミメティクスで
香りビジネスを興します。
バイオ・ミメティクス
私たちの身近な自然に、発想のヒントが隠されているのが、バイオ・ミメティクスです。
たとえば、ヤモリの手は吸盤に、ハコフグの体から、丈夫な車体の設計に、渡り鳥の方向探知能力をナビゲーションやセンサー、嗅覚のしくみ(ピクセンサー)などに、そして草木の幹の内部を香り発生機(DAA)に。
自然が特許の所有者だから、活用の可能性は無限大です。
自然に学ぶテクノロジー、Biomimetics。
バイオ・ミメティクス。まだ耳慣れないことばかもしれません。しかし、全世界を席巻したマジックテープ(*) を思い浮かべれば、だれもが身近に感じるでしょう。ワンタッチで止められ、しっかりくっついているのに、はがそうと思うと意外に簡単。
もともとの発想は、衣服にくっつく野生の植物の実にありました。その構造を調べているうちに、無数の鉤がからみついていることを発見。
発想のユニークさ。
機能の優秀さ。
植物の不思議なチカラは、やがて面ファスナーの発明となって注目を集めました。
(*)マジックテープは、クラレの登録商標です。
バイオ・ミメティクスの進化。
考えてみれば、人類は多くのものを自然から学び、技術を創造してきました。
何が有効で何が適切か。そして自然の仕組みを模倣し、自然のデザインやプロセスを利用してきました。
蚕がつくる繭から絹を、漆が傷ついた自らの樹脂を治癒するために出す樹液を、
最高の接着剤かつ塗料として利用してきました。西洋でも、レオナルド・ダ・ヴィンチは、
昆虫や鳥類の研究からヘリコプターの原形であるはばたき飛行機の実現を夢みていました。
近年では、ナイロンやレーヨンなど合成繊維は、広義ではバイオ・ミメティクスの
成果の一つということができるかもしれません。最小のインプットで最大のアウトプット、
この完全なシステムがそこにあります。
近年、さまざまな分野で、「生命体」や「生態系」の優れた特徴に学ぶ、
新しい潮流が生まれつつあります。これが、生物のしくみや機能を模倣して、
人間や社会に役立つ技術をつくるBiomimetics(生体模倣技術)です。
近年、この分野に多くの先進的な科学者が注目を寄せているのは、
目新しさからでは決してありません。地球環境問題など負の遺産を生み出す従来の機械的パラダイムに
限界が見え始めるなかで、まったく異なるものの見方を提供してくれる
知の潮流に熱い注目が集まっているからです。
不思議な香りのパワーを身近なものに。
たとえば、森林浴によって私たちが得られる爽快感やリラックスは、樹木から放出される植物由来揮発性有機化合物(BVOC)の主成分である香り物質モノテルペンやイソプレンによるものとされ、これらの香り物質の濃度を年間および昼夜を通して測定することで、森林の快適さを実証しようとする研究も行われています。
(新技術開発財団)
私たちが取り扱う香りは、従来の合成化学をベースにした工学的アプローチによる香りとは一線を画しています。天然の香りを抽出し、保存し、さまざまな分野で活用するビジネスをめざしています。
